-コラム-パブリックサインで振り返る平成 その2

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コラム形式でお送りしている「パブリックサインで振り返る平成」、
第2回目の今回は、逆光時の対策についてご紹介します。

見やすさ・分かりやすさの進化~技術編~

朝夕の日差しもナンノソノ、逆光対策の進化はいつ、どのように?

昭和39年に開催される東京オリンピックに向けて、昭和38年(1963年)7月、当時日本で初めて名神高速道路の一部区間が共用開通しました。これを皮切りに、高速道路は全国に縦横無尽に整備され、多くの方の移動に役立っています。

しかし、東西に伸びる高速道路では新たな問題がドライバーを悩ませていました。
朝夕の時間帯になると、高架・盛土部など視界の開けた路線の標識板が朝日や西日による逆光で見にくくなるのです。

<スリット式の逆光対策標識板の登場>

野原グループでは、逆光でも見やすい標識板の開発をすすめ、平成17年(2005年)にスリット加工を施した「逆光対策標識板」の特許を取得。


■スリット式逆光標識板

この「逆光対策標識板」は、標識板の陰とスリットから漏れる光を利用して逆光時の見やすさを高めたものです。

開発担当者からのコメント

当時、私を含めた開発スタッフ4名は、5種類の試作品を作りました。それぞれについて、逆光時、通常時、夜間時の見やすさを検証しました。その結果、スリット加工を施したものが、見やすさ・施工性・メンテナンス性等を検証し総合的に優れていることがわかり、「逆光対策標識板」として製品化が決定。平成17年(2005年)に、山形県南陽市内に試験設置され、他メーカー製品との比較検討を経て、平成18年(2006年)に正式採用されたときは、本当にうれしかったです。以降、各所で導入が進み、高速で走行するドライバーの役に立てていると思うと、開発者冥利につきます。

 
ここまで、技術面での進化をご紹介しました。
次回のコラムではデザイン面から、見やすさ・分かりやすさの進化をご紹介します。

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